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2009年5月 8日 (金曜日)

土浦駐屯地 武器学校 その4.
(博物館巡りその7.04)

◆そう! 凹んだり行き詰った時にはミタリー!

 ・ ・ ・ あれ?

 ミタリー?

 えっと、えっと・・・

 

 ま、いいや。

 

 てなワケでまたも久方ぶりに土浦駐屯地 武器学校見学の記事を掲載します。

 今回も1つの兵器に限って掲載してみました。

 

 なお、以前に掲載しました記事は

  土浦駐屯地 武器学校 その1.(博物館巡りその7.01)

 と

 土浦駐屯地 武器学校 その2.(博物館巡りその7.02)

 と

 土浦駐屯地 武器学校 その3.(博物館巡りその7.03)

 です。

 いずれも去る2008年6月29日に土浦駐屯地武器学校を見学した内容を記しております。

 

◆今回も戦前戦中の日本陸軍兵器。

 その中でもここの展示品の目玉であるとも言っても差し支えがなさそうな三式中戦車チヌ。

 75mm砲を搭載し、本格的に対戦車戦を意識した戦車です。

 興味のある方は「続きを読む」からどうぞです。

 どうぞどうぞ。

 

 

◆当時の日本陸軍の戦術思想は所謂「浸透戦術」で、第一次世界大戦にて「ブルシーロフ攻勢」や「カポレットの戦い」でその有効性が証明されていました。

 第二次世界大戦の始め、ドイツによってもたらされた浸透戦術の進化形と言える「電撃戦」の嵐が吹き荒れると、他の列強各国はこの新しい戦術について研究を進めました。

 連合国は電撃戦思想の研究とこれに見合った各種兵器の設計を同時進行させなくてはならず少なからぬ辛酸を舐めますが、それはまた別のお話なのでここでは割愛。

 その結果、太平洋においてM3リー(グラント)を経てM4シャーマン中戦車が現れるとこれに対抗して日本陸軍も早急な対s(ry

 えっと、そんな話を延々と書き続けていたら夜が明けてしまうので(笑)、とにかく今回の主役を。

 

Kicx7245  見た瞬間の第一印象。

 この砲塔ちゃんと旋回するの?

 デカイ砲塔にコンパクトな車体。その車体は一式中戦車のものですから当然といえば当然といえましょう。これだけ大きな砲塔ですから電動旋回機も装備されていたようです。その信頼性はどれほどだったか気になります。完全手動だったら絶望的です。

 

Kicx7220  砲塔から駐退機が大きくはみ出た砲身。

 砲はフランスのシュナイダー75mm野砲のライセンス版、九〇式野砲に多少の改造を施した三式七糎半II型と呼ばれる砲だとか。

 発射時に80cm以上も砲が後座し(なので砲塔が大きくなった?)、閉鎖機は手動で次発装填に時間がかかる、換気設備が無い、など砲と砲塔共に大きな問題があったようです。

 

Kicx7315 砲身先端の砲口制退器。

 こうして見るとなかなかカッコイイ。

 この砲の前身となった九〇式野砲は、日本軍で始めて砲口制退器を採用したものだそうです。

 因みに初速は680m/秒だったと言われています。

 

Kicx7273  砲等右側面の装甲扉。大きさからして展望窓のようです。

 展視溝とスライド式の蓋付拳銃孔と思われるものが見られます。これはなかなか見にくそう。

 砲塔の反対側と砲塔後面にはもっと大きなハッチがありました。これは恐らく砲弾の搬入や発射時の排気や脱出などを考慮してつけられていたのでしょう。
 命中弾を受けやすい砲塔にこのような設備がある事は対戦車戦において致命的な弱点となり得ます。

 

Kicx7301  こちらは車体前面の操縦手席の視察用装甲扉。

 平時ではこれを開放し、戦闘中はこれを閉じて扉に刻まれた覘視孔(てんしこう)と呼ばれるスリットから外を観察して走行します。いずれにしても視界は劣悪であるのは想像に難くなく、操縦手の苦労がしのばれます。

 本来ならこういった観測窓のようなものでなく「キューポラ」状である事が望ましいのでしょうが、車体のコンパクトさと相まって設置が難しかったのかも知れません。

 大戦末期の戦車にしては避弾経始への配慮も欠けていると思われますが、これでも国産戦車の中ではある程度は意識されているようにも思えます。
 車体や砲塔も全てとは言わないまでも一部は溶接されていましたからその点でも当時の日本の戦車の中では防御力がかなり上がっている、と見てもよいのではないでしょうか。

 

Kicx7300  砲塔の大きさに似合わぬほど繊細そうな足回り。

 元々一式戦車の車体を流用しているためか華奢な印象は否めません。車体が同一となれば懸架装置もやはり一式中戦車と同じく原乙未生(最終階級少将)氏考案の「シーソー式懸架装置」と言うことでしょうか。

 

 

Kicx7250  今回のビックリドッキリメカ。

 これ、車体後部の隙間より撮影した機関部なのですが・・・

 なんなんでしょう、このエンジン。

 実際の三式中戦車にはV12統制型一〇〇式ディーゼルエンジンが搭載されていましたが、これは一体 ・ ・ ・ ?

 ? ? ? ?

 

 どこからどのようにしてこのエンジンが載せられたのか興味津々です。

 

◆この戦車は実戦で活躍する事無く終戦を迎えますが、同戦車や日本陸軍にとっての最大の不幸は、この戦車の実戦投入が遅れたことではなく ・ ・ ・

 

 

 日本ではようやく三式中戦車の製造が開始された1944年(昭和19年)当時 ・ ・ ・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Kicx6783

敵国はこんなのを2,500輌も生産していた

 

 事では無いでしょうか。

 

 あ、なんかまた微妙に凹んだ。

 

 

 

 

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コメント

すっげ~
すごいよぽこすけ!
朝からおいら興奮しちゃったぜよ。
やっぱりぽこすけのミリタリーネタは
軽妙な文章も相まって面白い。
次は九段へいきませふhappy02

投稿: うめきち | 2009年5月 8日 (金曜日) 06:39

★コメントありがとうございます(゜▽゜*)ニパッ♪


★うめきち様
 いやいやいやいやいや、そんなお褒めの言葉を頂戴し、誠に恐悦至極でございますのでもっと褒めて(爆

 いやもうホントにStars&Stripesの連中はおっかないですな。いやホントに。

 そうそう、件の九段で・・・花見は出来ませなんだが、また色々と見てみたいものであります。
 いきませう。


★またのコメント心よりお待ちしておりますm( __ __ )m

投稿: ぽこすけ@お返事 | 2009年5月 9日 (土曜日) 02:13

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